今回は、Adobe Photoshopでグラフィックを背景の布のシワに合わせて合成する方法を紹介します。
イラストやロゴなどを、布のシワに合わせて自然にゆがませる方法です。
この方法が分かると、ただ貼り付けただけの合成ではなく、よりリアルで完成度の高いデザインに仕上げることができます。
デザインをワンランクアップさせたいときに便利な方法なので、ぜひ覚えておくと良いと思います。
使う素材をチェック
使う素材はこの2つ。

左側にある布のシワに合わせて、右側のロゴを合成していく方法です。
単純にロゴへ適当なシワを加えるだけであれば、比較的簡単にできます。
ただ今回は、左側の布にある実際のシワを使って合成していくため、少し難しく感じるかもしれません。
しかし、手順を覚えてしまえば意外と簡単にできます。
シワのある布にイラストやロゴなどグラフィックを合わせる方法
それでは早速やって行きましょう。
シワのある布にロゴを配置
シワのある布の画像の上に、ロゴを配置します。
次に、描画モードを「比較(暗)」に変更します。
その後、ロゴのレイヤーを右クリックし、「スマートオブジェクトに変換」を選択します。

シワのパターンを作る
ここから少し難しくなるので、ひとつずつ確認しながら進めていきましょう。
まず、シワのある布の画像レイヤーを右クリックし、「レイヤーを複製」を選択します。

「レイヤーを複製」のダイアログが表示されたら、ドキュメントを「新規」に設定します。
次に、任意の名前を入力します。ここでは「pattern」と付けました。
最後に「OK」をクリックします。

複製されたドキュメントの「レイヤー0」が選択された状態で、上部メニューの「フィルター」から「Camera Rawフィルター」を選択します。

Camera Rawのダイアログが表示されたら、「白黒」をクリックします。
次に、プロファイルの右側にある4つの四角いアイコンをクリックします。

次に、白黒プロファイルの中から一番明るく見えるパターンを選び、「OK」をクリックします。

複製されたレイヤーが、モノクロになったことが確認できます。
「レイヤー0」が選択された状態で、上部メニューの「フィルター」から「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」を選択します。

ただし、ぼかしすぎには注意が必要です。
画像のサイズにもよりますが、数値は10〜30くらいを目安にすると良いと思います。

このモノクロのぼかした「レイヤー0」を別名保存します。

名前は任意ですがここでは「pattern」と付けました。
拡張子はpsdで保存して閉じてください。
ここまでがパターンの作り方です。

ロゴにシワのパターンを読み込ませる
先程のロゴを配置したファイルに戻ります。
ロゴのレイヤーを選択して「フィルター」から「変形」、「置き換え」を選択。

置き換えのダイアログが出ます。
水平比率と垂直比率を20にしてOKをクリック。

そうするとファイルを読み込む支持がでるので、先程保存した「pattern.psd」を開きます。

これで、ロゴに背景のシワが反映されました。
このままでも問題ありませんが、せっかくなので、もう少しリアルに仕上げていきましょう。
まず、背景レイヤーを右クリックし、「レイヤーを複製」を選択します。

今回は何もいじらずにそのまま「OK」をクリック。

複製した「背景のコピー」レイヤーを、レイヤーパネルの一番上に移動します。
次に、ロゴの選択範囲を表示させます。
※Macの場合は、Command(⌘)キーを押しながらロゴのレイヤーサムネイルをクリックすると、ロゴの形で選択範囲が表示されます。

その選択範囲で「背景のコピー」にマスクをかけます。

「背景のコピー」レイヤーの描画モードを「ピンライト」に変更します。
その後、「塗り」を60%くらいに調整すれば完成です。
布のシワに合わせて、ロゴの形が自然に変化しているのが分かると思います。

注意するポイント
最後に注意点です。
シワの折り返しが強すぎる画像を使うと、合成が不自然に見えてしまうことがあります。
今回使用したような、折り返しが比較的弱いシワの画像であれば、自然でリアルな合成に仕上げやすくなります。
また、背景画像によっては描画モードを変えた方が、より自然に見える場合があります。
たとえば、シワのある白い背景画像を使う場合は、今回とはまったく違う描画モードの方が完成度が高くなることもあります。
まとめ
今回は、シワのある背景画像に合わせて、グラフィックやロゴを自然に合成する方法を紹介しました。
少し難しく感じる部分もあったかもしれませんが、何度か繰り返していくうちに、自然と手順を覚えられると思います。
ぜひ何度もトライしてみてください。
動画でも紹介していますので、あわせてご覧ください。


