Adobe Illustratorでポストカードやチラシ、名刺などをデザインするとき必ず使うのがガイドライン機能。
Illustratorを開き、上のメニューの「表示」から「ガイド」→「ガイドを表示」で表示させたり消したり、ロックすることができます。
しかし、このガイドラインを最初に引きすぎて信じてレイアウトするあまり、バランスが悪いレイアウトになってしまうこともあります。
今回は、最低限どこにガイドラインを引いてレイアウトすればいいのかを説明したいと思います。
基本的にはガイドラインは”ガイド”であって信じすぎてはいけません。
最終的には自分の目を信じてデザインしましょう。
こんなガイドラインの引き方していませんか
初心者に多いのが、レイアウトの全ての箇所にガイドラインを引いてしまうことです。
全ての箇所にガイドラインを引いてしまうと、最終的なレイアウ調整のときに融通がきかなくなってしまい、修正できなくなってしまうんです。
こんな感じでガイドラインを引いてませんか。
よくありがちなセミナーのリーフレットですが、かなりガイドラインが多いのがわかると思います。
これだとデザインがガイドラインありきになってしまい、細かな調整ができません。
本当の事を言うと若い時のわたしがそうでした。
デザインが仕上がってクライアントに校正をだすときにはガイドラインだらけで、PDFや出力してみて何かが変なのはわかるけど、実際どうしていいかわからないことがほとんどでした。
このときわたしはガイドラインが全てだと思いこんでいました。
それがデザインの幅を小さくしていたんです。
本当の意味でガイドラインに頼らずデザインできるようになったのはかなり後のことでした。
正しいガイドラインの引き方
だったら最低限どこにガイドラインを引けばいいのかというと、少し個人差はあると思いますが、わたしだったらここだけにガイドラインを引いてデザインします。
多いか少ないかは人それぞれだと思いますが、わたしだったらガイドラインはこのくらい引きます。
このガイドラインを見て気づいたかもしれませんが、横のガイドラインが全くありません。
トンボに付けてあるガイドラインはデザインしながらズレていないかを見るためだけのガイドラインなので、デザインには影響していません。
なぜ横のガイドラインを引かなかったのかと言うと、下の図の赤く囲っている部分の情報を目の感覚だけでバランスを組みたかったからです。
ある程度のレイアウトのバランスは下記の記事を見ていただければわかると思いますが、本当のバランスのとり方は人の目で見て判断したほうがデザイン的にバランスの取れたレイアウトが出来上がるからです。
デザインレイアウトのコツを理論的に解説!図を使って初心者にも分かりやすく!
たまに横のガイドラインを引くこともありますが、必要なくなったらすぐに消すようにしています。
それか揃えたい部分があったら「整列」を使って揃えるようにしています。
そして簡単ではありますが、全体のレイアウトを目の感覚だけで揃えたのがこちらです。
もう少しまともにレイアウト変更したかったのですが、文字のレイアウトだけど見ていただきたかったので、最小限の変更になっています。
でも最初のレイアウトと比べるとバランスがよくなったのがわかると思います。
まとめ
わたしも最初から最適なレイアウトが出来ていたわけではありません。
日々の仕事からいろんなレイアウトを試して、見て、学んで試行錯誤を繰り返して今に至ります。
基本的なレイアウトの方法は先程も紹介しましたが、下記の記事にまとめてありますので参考にしてみて下さい。
デザインレイアウトのコツを理論的に解説!図を使って初心者にも分かりやすく!
出典:DesignAC
一番はガイドラインだけのレイヤーを作っておくのがいいと思います。